前言撤回

タナカがおとどけする、ゆるふわ系徒然ブログ

らいぶ

今日は深いことや、ややこしいことを考えず、ただただありのままの今の感情を残しておこうと思う。

 

一言でいえば、残念 である。

 

本日武道館にてGalileo Galilei 最終公演が行われた。

楽曲も自分の大好きな曲ばかりで、俺のためにセットリストを組んでくれたのか?と思うような内容だった。(もちろんそんなわけはない。メジャーなタイアップ曲を中心に組んだのだろう。たいていは印象も強くテンポ感もいいから好きになるという寸法だ。本当は、Sports とか、パイロットガールとかをやってほしかった。)

彼らの音楽はかなり完成されている。

今日初めて知ったのだが、彼らがデビューしたのが大体高校生(ドラマーは中学生!!!)で活動始まってから5年くらいらしい。(ファンとしてはあまりにあいまいな情報しか持っていなくて申し訳ないが)

えっ同い年!(くらいだろうと思う 4歳年上だった)

自分がドラマーなのですぐにドラムに耳が行き目を持ってかれるが、ものすごく腕が良い。本当に正確できれいなドラミングをする。音は豪快で、それでいて繊細である。

ギター、ベースは詳しいことが分からないので発言は差し控えるが、良い。ぼくにとっては少なくとも必要十分であって文句がない。

3ピースとしてものすごくまとまりがある。

しかしながら、特出すべきはやはり作詞だろう。

ちょっと常人には思いつきそうもない歌詞がごろごろ出てくる。

にもかかわらず情景や、心情がありありと伝わってくるのだ(伝わっているものが伝えたかったものかどうかは知らないが)。

たとえば

 

 

一ページめくる手のひら くちびるでほどいたミサンガ

 

始発電車まばらな幸せ ねえ、今日も変わらない今日だ

 

 

 

である。しかしくちびるで結んだミサンガは、いつの間にか切れていたはずである。

また新たな願いを。でもそれはミサンガなどではなく自分でかなえようとする決意の表れではないだろうか。

そして、夜も明け、また新しい日常が帰ってくる。そこからまた新たな一歩を踏み出すのである。そして、今日もまた変わらない今日がやってくる。しかし、自分は変わっている少しづつ。前を向き、今日を生き抜こうとする覚悟があるのである。

曲名は「青い栞」。聴いたことがない方は一回くらい聴く価値のある曲だ。ぜひ探してみてほしい。

歌詞について言及するときりがないが、あともう一つだけ

 

 

僕の苦手なバイオレットで

 

あえて決めたりする君は今日も

 

予測が不能で 理解をしたくて

 

これにはズキュンときた。

いや、もしかしたら書いている本人には深い思いはないのかもしれない。

でも、少しずつずれている、時として大きく違う人間同士で寄り添って、理解をしようとする。そうしたいと願う気持ちがひしひしと伝わってくる。それが近しい人ならなおのことである。しかし

そう君だけ 君だけなんだ

ああ分かったんだ 追いつけないこと 

 理解しようとどれだけ努力しても、自分の思う相手でしかない。わかりあうことはありえない。それでも自分にとって相手は必要であり、この世にたった一人そう願うのである。

 

はあ、天才。最高。

その才が、本日のライブで最後、もう新しい曲が聴けなくなると思うと切なく悲しい。

日本アーティストではトップの言語表現能力だと思っている。この穴は大きい。

 

 

それでも、彼らには当然解散の自由があるし、「これから」がもしあるのならば応援したい。

ありがとう、またね。バイバイ。彼らが放ったその言葉を。こちらからも敬意をもって贈り返したい。

ありがとう、またね

 

本当どうかしてるみたい。