きにしない
結構世の中、気にしないほうがいいことというのは多い。
この前電車に乗ったとき、前方にはカップルらしき(べたべたしているだけの妹という可能性も捨てきれない)若者(あんがいチャラい格好している60代だったかもしれない)が座っていた。
いや、そんなことはよくあるでしょ。と思った読者諸君。
まったくもってそのとおりである。よくある光景である。
もっと言うなら、二人とも鼻にピアスを開けているというところまでよくある光景であってそんなに特出すべきポイントではない。
女子のほうのパンツが見えていることも、特段話題にするほど珍しいことではないし、男子のほうは、頬っぺたにもピアスをしていたが、そういうこともままあるだろう。
まあ、そんなことはどうでもよいのだ。
とにかく、師匠のブログがとても面白いのである。
これは覆しようのない、いわゆる事実であって、いかんともしがたい。
9月半ばくらいから、意図的の読むのをやめていた。(ためておいて一気に読むためである。)
久しぶりにそろそろかなと思い立ってページを開けば、5記事くらい上がっていた。
どの話も極めて秀逸である。
特に彼の筋肉に対する圧倒的憧れと、すさまじい勘違いは抱腹絶倒も甚だしい。
そもそも、筋肉を効率よく鍛えるためにグーグルで検索したら出てきた来たことを懐かしく思いながら(実際には笑いをこらえるので必死で、それどころではない。いい筋トレかもしれなかった。)読み漁っていた。
いよいよ、限界である。ちょっとこらえきれない。
口を手でふさぎながら、必死にゲラゲラという声を出さないように気を張っていた。(すでに笑いはこらえられていない。しかしそれでもまだ良心というものは残っている。)
周りの視線が厳しい。気がする。当然視線を上げることなんかできようもはずがない。
私の目線は周りの靴を確認することでいっぱいである。
いや、おそらく、誰も私のことなんか気にしていない。自意識が過剰なのはよくない。とかなんとか思いながら、何とか峠は越えた。(その峠は確実にドリフトで越えた。)
と思った矢先、視線の隅で何かが動くの感じた。
目線は周りの靴を確認することでいっぱいである。
あまり動き出す様子はない。
ん?何が動いた?
また視界の隅で動く気配。
目線は周りの靴を確認することでいっぱいである。
そこでようやく気づいた。
視界から、消えたり戻ったりしている靴が存在している。
おかしい。車両はいまだ運行中である。別段立ち上がる必要はない。
まただ。消えた。(いや、顔を上げて確認しろよというご指摘はあまりにも正論であるが、それゆえに暴力的である。ゲラゲラ笑っていた後だということを思い返していただきたい。(結局ゲラゲラ笑っていた。))
状況はこうだ。靴がたまに視界から消える。消えたと思ったら、有限時間で元の一に戻る。
ここで、仮説をいくつか立ててみようと思う。
1.トイストーリーよろしく、靴だけで電車に乗っていて、飛び跳ねている現場をたまたま目撃してしまった。
2.鏡張りなど、何らかの光学迷彩の練習を行っている人の靴だった。
3.コロ先生の課外授業中
個人的には、2番が有力だと思う。現代の科学は進んでいるというし、そのぐらいのことはできてもおかしくない気がする。(本当に?)
答え合わせは簡単である。恥ずかしいのを我慢して、少し顔を上げてみればいいのだ。
体まで、消えていたら、2.
そもそも足がなければ1.
気が付かなかっただけで上半身がタコだったら、3.
さあどれだ。
と思って、顔を少しだけ、ほんの少しだけ、上げてみた。
先ほどのカップルが足を上げて腹筋を行っていた。
楽しそうにニコニコしながら、筋トレを行っている。
イメージ的にはあのVを作るやつのもう少し楽な奴だ。
なんだこのリア充が、ピアスも開けて彼女もいて、さらには筋トレをともに公共の面前で行うとは。破廉恥だ。
さあ、ブログに戻ろう。