一万円札という暴力
いやもう、タイトルの出落ち感が激しく、書く必要ないと言ったらもうそこまでなので、戻るボタンクリックしていただいても一向にかまわないですが、あえてもうちょっと読んでやろうか、という若干mが入っている方だけどうぞ読み進めてください。
えっ?なんの話だかわからない?(誰に聞いてんだ。)
前々から若干触れているのですが、私はピザ屋で配達の仕事をしています。
接客業なわけです。つまりお金周りのことについて直接自分で取り扱わなければいけないわけなのです。これが意外と厄介です。基本的には一日に何回配達にいこうがその日のポーチは共通です。つまり、前の配達で1000円もらったら、次の配達でも1000円はポーチに追加されたままです。そしてもう一つ重要なルールがあります。これはうちの店舗だけなのかどうかわかりませんが、ポーチの中身は2万円までという決まりがあります。超えたら店舗のほうに移さなければいけないのです。そして最初にお釣りとして渡されるお金は1万円。もちろん小銭込です。
ここまで聴けばお判りでしょう。1万円という暴力の意味が。
実際の現場ではこんな感じです。
ポーチ部隊歩内隊長:「現在のポーチ状況を確認しろ!」
ポーチ部隊(以下略)千札(ちふだ)伍長:「はっ。報告させていただきます。現在は敵がどんな攻撃を繰り出してきても確実に一度は食い止められる防御力を維持できています。」
百玉(ひゃくた)一等:「こちらも同様です。問題は見られません。」
歩内隊長:「よし分かった、これより敵部隊への進撃を開始する。総員準備にかかれ」
ピンポーン
「隊長。目的ポイントに到着したようです。」
「うむ。心して準備に当たれ!」
お会計が1620円でございます!(私)
じゃ、これで(お客)
渡される1万円
ひゅ~、、、チュドーン
「千札伍長そちらの被害状況を報告しろ」
「こちら千札隊、、、全滅です」
「なんということだ、、、一撃で沈められるとは、、、」
「こちら百玉一等、損害軽微です。まだ行けます!」
「うむ。健闘した。しかしこの状況では一旦引かざるを得ないな。総員撤退!」
「隊長!」
「なんだ、速やかに準備に当たれ!」
「外を見てください!」
「我が母艦(私)が次の標的ポイントに向かっています!」
ぶ~ん(颯爽とバイクを走らせる私)
「馬鹿な、この被害状況に気づいていないとでもいうのか。警報だ、警報を鳴らせ!」
ぶるぶる(震える携帯)
ふっふ~ん(ご機嫌な私)
「効果がない。。。これはもう特攻だ、、、」膝をつく歩内隊長
ピンポーン
お待たせしました~
お会計は2570円でございます(私)
じゃ、これで(お客)
「報告せよ~~~~!!!!現在の敵勢力を報告しろ~!」
「隊長、、、もう持ちません。敵は万札です。。。」
「千札伍長!千札!返事をしろ~!!!
百玉、百玉はどうした!」
「私はまだ、息をしております。この命尽きるまで、最後まで戦います。。。ボテっ」
「ひゃくた~~~!!!」
チュドンチュド~ン!!!
千札伍長、百玉一等、殉職。
つまり、万札の暴力とはこういうことです。
お客様が、万札を渡し続ける限り、戦争による被害は拡大し、兵士たちの命は奪われ続けるのである。
こんなにむごいことが、一日に何千何万と世界中で行われている。
私はそんな日本を変えていきたい。そうつづって今日の記事を締めくくりたいと思います。
~エピローグ~
あれ、お釣りないな、、、やっべ(私)
ちょっとお待ちいただいて構いませんか?すぐに崩してまいりますので。
コンビニ行こう。
あ、ガブリチュウある。どうせ自腹なら好きなものでしょ~
これで(私、手に握る万札)
ちゅどんちゅど~ん