悲しい話
米炊く話はまだなのか.
さて,今日は悲しい話をしようと思う.
そこには一片の笑いもなく,残念なことにオチも見いだせない.
そういう悲しい話だ.わざわざネットに降り立ってまで悲しい思いをしたくなどないと考える賢明な紳士淑女の皆様にあっては,速やかに"Alt + ←"を押すがよろしい.
素性を明かさないというのがコンセプトのこのブログである.よって本日どういう理由と切迫した事情があってこういう(これは後述する)結果を生み出したのか詳述するのはあえて控えるとして,本題に切り込んでみたいと思う.
頭上にはてなが浮かぶことと思うが,そこははてなブログである.そういうものだと思って是非に割り切ってほしい(きっとそういう意図でつけられた名前ではないと考えるが,むしろ逆ではないだろうか).
結論から言えば,極めて大切な人との約束に遅れてしまい,彼は私に紅茶(近頃巷ではやりの透明なレモンティーである)を渡すや否や,帰ってしまわれた.
大変に悲しい思いをさせてしまった.
私も悲しい.
はあ,,,というわけで以上である.ではまたごきげんよう.
とは,さすがにいかないだろうからもうしばらく戯言にお付き合い願いたい.
彼は,本日予定が急に空いたとのことで,私に連絡をとって今日会えないだろうかと言ってきた.ちょうど私も会いたいと考えていたのでそれならば是非にという返事をした.しかし,最近彼はまあいろんな仕事を抱えて忙しいので2時間しか会えないということだった.
ここまでは,特段誰かに話すまでもない,極めて日常的な話である(ここで賢明な読者諸君に置かれては,そんな「急に会いたいんだけど」と言ってくれるような相手が私にいるとはとても考えられない,と考えるかもしれない.が,いるものはいるのである.そこはぜひともそういう前提で話を進めさせてほしい.切に願う).
だが,その時私はまとめなくてはいけない資料(先月でた新らしい寿司ネタについての売り上げ状況と,今後の予定,考察などをまとめたもの)があり,しかも待ち合わせ場所よりも遠方(およそ2時間)の支部でその作業を行っていた.
6時に待ち合わせなのだから,16時に出れば問題ないと考え,そこまでの時間で資料をまとめることとした.
まあ資料自体は何とかまとまったのだがここで私は思い違いをしていた.
すでに結果を述べてしまっている以上,もうすでに推理の余地はなく極めて単純な話になって申し訳ないが,そう,道が混んでいたのだ(こんなに改まって言うのもなんだか気恥ずかしい思いだが).
早い時では,1時間30分,えてして2時間の道で,まさか2時間45分もとられるとは考えていなかった.曜日感覚,時間感覚が欠如していることの弊害かもしれなかった.
なにはともあれ,そんなこんなとあれやこれらが(すべて渋滞のはなしである.恐るべき道路状況だった.あそこまで信号に見放されることもなかなかないとう見事なはまりっぷりであった.録画していたら,おお,神はこの局面さえも見逃してくれないのか!とひとりで盛り上がれること請け合いである.)あって,彼は最後の情けで私に飲み物を与え,帰られてしまった.およそ45分遅刻である.
私も,彼に会えることを大変に楽しみにしていたのだが,出鼻をくじかれる形となってはその後の盛り上がる話も盛り上がるまい.仕方ないと割り切って家路につくこととした.
その後,やはり申し訳ないことをしたと思い,改めて今度埋め合わせをしたいと連絡をしたら,こう返ってきた.
「あの時の感情や状況はあの時のものだ,上書きすることはできても,埋めることなどできはしない」
ああ,かっこいい.男でなければ惚れていたことに間違いないだろう.
だから会いたかったのだが,今日は残念でしかたがない.
逃がした魚はおおきい.忙しい彼に予定が空くのはいつ頃であるか,,,
悲しい話であった.
先刻も書いた通り,今回はオチがない.そのあと無事にあえてうれしかった,などなど後日談もない.
注意書きにはしっかりと明記したはずなので,くれぐれもつまらないブログを書きやがってふざけるななどと裁判を起こすような真似だけは控えていただきたいと思います.
いえ,本当に勘弁してください.
,,,この物語はフィクションです,実在の団体(でてきてないけど),地名(出てきてないけど),人物(名前は出してないけど)とは一切関係ありません.良い子(でない子は部屋を十分に暗くして,できるだけ心持もほの暗くして画面を食い入るように読んでください.)は部屋を明るくして,画面から離れて読んでください.
ではまた,書きたくなったら書きます,読みたくなったら読みに来てください.