前言撤回

タナカがおとどけする、ゆるふわ系徒然ブログ

見なくていいものを見た。(某議員の会見について)

某議員の記者会見を見てしまった。ちょっといろいろ考えるきっかけになったので、これについての私の意見をまとめておきたい。

 

始めに言いたいが、私は特定の人間にたいして一定以上の感情を持つことはあまりない。正直に言って、もはや野党第一党としてまともに機能していない政党のトップがどんな人間であっても、あまり関心はない。本音を言えば、税金を無駄に使われるのは腹立たしいが、アリの理論(働きアリの割合の話)だと思えば諦めもつく。

 

そんな中で、彼女の国籍問題である。日本という国を背負う人間が日本人ではないというのがどのくらいの影響を持つのか、私は判断できない。例えば中国と日本のハーフの方は日本人よりも中国人と親和的に国交を構築できるような気もする。逆に、スパイ的な活動によって日本を不利な立場に置くこともできる気がする。国防の観点で見るとリスクヘッジを行わなくてはいけないというのも当然わかる。つまり、メリットデメリットでどちらに傾くのか、私には明確な根拠がない。なので、国籍について現状私が判断できるのは、いいとか悪いとかではなく法律だけだ。

 

彼女が提出した証拠だけを元に考えるのであれば、少なくとも現在、彼女はセーフで、過去に関してはアウトだと考えるべきだろう。

どうも、報道の方々は問題を分割することが苦手なようだ。

 

つまり、現状の問題は

1.二重国籍問題が発覚したにもかかわらず、対応が後手に回った彼女の問題処理能力に対しての議員としての資質の問題  ー> 有権者が次回選挙で判断

 

2.過去少なくとも国籍が被っていることで法を犯してしまったことに関する問題

ー> これに関しては裁判なのではないだろうか。他に方法があるか?

 

3.国籍を開示することは、極めて重要なプライバシーを脅かす行為であり、それを迫るというのはいかがかという問題

ー> 開示をする必要はないのではないだろうか?公的な国籍確認機関を作ればいいだけ(少なくとも現行法では国会議員二重国籍は違反)。受かった議員なんて全部合わせたって1000人いかないのだから最悪2,3人で国籍を照会すればいい。

 

4.そもそもただの瑕疵なのかどうか。それを売りにしていたのだとしたら、ダブルスタンダードだったのではないか問題

ー>過去を慎重に調べて、明確な証拠を探す。これが報道の役割。しかしこれも同様に法的問題ではないので、基本的には次回選挙で有権者が判断。

 

このぐらいでしょうか。もうちょっとあるような気もしますがだいたいどこかのサブセットでしょう。

 

ここまでまとめたらわかると思いますが、報道としてはおそらく4番が一番調べるポイントでそれ以外に個人で突っ込むのはかなり難しいと思う。

 

記者会見というのを久々に全部見たのですが、質問のレベルが極めて低いと思います。フリーランスのあずみさん?という方だけ、過去の発言との矛盾をついていらっしゃった。それ以外は正直最初に彼女が話した内容と9割方かぶっているとおもわれる。

 

1時間(!、長かった。)真面目に聞いていて、極めて内容が薄いと感じた。それは彼女のせいではない。明らかに報道の方の質問のクオリティが低いからだと思う。なぜか?答えは明確で、予習をしていないからだ。記者会見を行うという段階で、堂々と2重国籍を認めるか、何らか証拠を出して現在は違うとアピールをするか、およそどちらかしかない。これだけ間を開けたからには後者が濃厚だと考えるだろう。そしたら、過去にあった映像(テレビに露出していたのだから発言も残っているだろう)から正確に文章を取り出してダブルスタンダードについてのズレを指摘するしかない。もし、瑕疵がないとするだけの十分な証拠がなければ、もはや報道の出る幕はないとおもう。プライバシや人権問題に真っ向から挑むのはハードルが高い。

 

本当につまらない記事で申し訳ないが、今回はどうか許していただきたい。

質問はされる側でなく、する側が問われているのだと切に感じた。